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幼い日のレナちんへ「鎖肛ってなに?」 (2010/4/5)

Posted by ミツコ (MITSUKO) on 20.2014 15 comments 0 trackback
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  身体という
  外形だけで
  
  魂の価値を
  判断してはいけません
  
  魂の進化と 
  それが 地上生活で
  使用する 身体の進化とを
  混同しては いけません

  父親または母親
  あるいは 双方から
  受け継いだ
  遺伝的法則の 結果として

  障害をもって
  生まれてくることがあるのは
  事実ですが
  
  それが 魂の進化を
  阻害することは ありません

  障害をもって
  生まれてくる 子供には
  その魂に それなりの
  埋め合わせの原理が
  働いているものです


You must not judge
the soul from without.

You must not confuse
the evolution of the soul
with the evolution of the body
which it uses on your plane.

Although there is
what you call a defect,
which is caused by
the natural law of inheritance
from the father or the mother, or both,

it does not interfere
with the soul's evolution.

You will find, usually,
that those who start their material lives
with a material defect
have in their souls
a compensating principle.


       TEACHING OF SILVER BIRCH (p110-111)
          edited by A.W.Austen/The Spiritual Truth Press
        「シルバーバーチは語る」(p190-191) 
         A.W.オースティン編/近藤千雄 訳  心の道場


*******************************

幼い日のレナちんへ
      「鎖肛ってなに?」 




子育ては
親のためにあり

子どもは 親を癒し
許すために 生まれてくる
という言葉の意味が

ひとつ わかった
気がしたんだよ


どこまでも
透明な肌と輝く瞳

キミの卒園式の写真を
何度も見返しながら
つぶやく


明日は
もう入学式

ハハも娘も
準備バンタン


そうか あれから
もうそんなに 
たったんだねと
ハハは思ったんだ



キミは 「低位鎖肛」という
先天性の直腸肛門 形成異常と

「肺動脈弁狭窄症」という
心臓病をもって

今から 6年前に 
ハハのところを選んで
生まれてきてくれた



キミは スルッと
生まれたけど

そのあと 
胎盤が出てこなくてね

癒着がひどくて
文字通り 素手で
内臓を引き千切られる痛みに

ハハは 獣のような
声をあげて 耐えたんだ


そして1カ月近くも
ハハは その胎盤のかけらを
お腹のなかに かかえながら
キミを見守ることになる




5時間たっても
分娩室から出てこないハハを
みんな心配してたけど

ついに出てきたときには
思わず涙がでてきて

その後もワイワイ病室で
喜びに ひたっていた


でもね ハハは
看護婦さんが
ヒョロっと キミの父に

「小児科の先生から
 お話があるそうです」
と言葉をかけ

病室から出て行く姿を
見逃さなかったの



しばらくすると
キミの父 
双方のジジババたちが

ワイワイ にぎやかな
お祝いムードを残して
帰っていった


ベッドの周りには
カーテンが
ひかれていたけれど

一度 病室の出口まで 
みんなと行った 
キミの父が

わざわざ また
ハハのベッドのところまで
戻ってきて

カーテンを ひょっと 
少し 開けたんだ


ふだんは
しかめっツラを 
してることが多い

同じB型でも 
ハハより かなり神経繊細な

慢性胃炎タイプの キミの父が
見たこともないような笑顔で

一生懸命 ニコッと 笑みをつくり
小さく バイバイと
手を振って 帰っていった


そして その晩 
ハハには キミのことは
知らされなかった



「鎖肛(さこう)」
って聞いたことあるかな
 

たぶん 知らないヒトの方が
多いと思う


ハハも ゼンゼン
知らなかったから

自分の子どもが
「鎖肛」だと言われて
初めて知って 勉強した


鎖肛っていうのは

生まれつき
肛門ができなかった
病気なんだ


3000~5000人に
1人の割合で出生する

出生時障害で 
最も頻度の高いといわれる
口唇口蓋裂 (こうしん こうがいれつ)に
次いで多いらしい

小児外科のある
病院へ行けば
必ずといっていいほど
鎖肛の子どもはいる ときく

でも その名を知る人は
少ない



キミが 出生後に
「低位鎖肛」だと
医師から告げられたとき

ハハは ガツーンと
ショックを受け
ひどく落ち込んだ


でもね

ともすれば
「妊娠中に あれをしたからいけない
 これをしたからいけない」

「わたしがぜんぶ悪い」
「子どもに申し訳ない」と

ネガティブな思いに
押しつぶされそうになるのを
振り切って

ハハは前に 進んできた


ウジウジ 悩んでいる
ヒマは なかったんだよ


できる限りの情報を
集めて理解し

自分の中で
キチっと真正面から受け止め

手術の日程を決めたり
産後 身体も精神も
非常に不安定な中で

ドンドン行動を
とらなくちゃ 
ならなかったんだ


それにしても 
出生頻度が 高い割りには
あまりにも 情報が少なかった

それは たぶん
場所が場所だけに

あまり声を大にしては
語られないのかもしれない


でもね ハハは
そのころ ネット上で
自分やお子さんの体験などを

タンタンと前向きに語って
くださっている方々の姿にも
出会ったの


それは 
ブログという 言葉も 

まだまだ 一般的でない 
ずーっと前のこと



言葉は 生きて
愛を つむいでいく


だからハハは いま
語っている


いただいた愛を
つないでいる



鎖肛っていうのはね
直腸が途中で
途切れてしまっている場合と

尿道や膣など
他の場所が
直腸とつながっていて

その部分から
排便がみられる場合があるそうで


キミの場合は
直腸が途中で 閉塞しており

かわりに
「ろう孔」と言われる穴から
うんちが 出ているような
状態だと言われた


外から見ると
本来あるべき肛門の位置が

前方に少しズレているような
感じだった


キミの場合は
低位だったから

生後3週間目に一度
肛門形成の手術を受け
3週間入院した


全身麻酔から覚め
手術室から出てきたときの

パッチリしっかり
目を見開いていた

キミの誇り高き姿を 
今でも よく覚えているよ


お尻の手術の前後は
うんちが出たら困るから
しばらくは絶食しなくてはいけない


お腹が減って 
ギャーギャー泣いても

ミルクも 何も
飲ませてもらえない


キミは 看護婦さんから
空の哺乳瓶の ゴム乳首の部分に
ガーゼをつめたものを もらって

チュウチュウ おしゃぶりのように
吸っていた


生まれたばかりの赤ちゃんが
木の板みたいなのを 腕に巻き

点滴の注射を 固定され
四六時中 刺されている姿は
痛々しかった


手術が済むと
ここで かなりの個人差がでてくると
医師からは言われた


そのまま 
すんなり自力で
排便が出来るようになる子もいれば

ブジーという
指をお尻に入れて
刺激を少し与えてあげる方法や

薬の力を借りなければ
排便できない
便秘になる子もいる


キミの場合は
1歳になるまで
毎日ブジーを続けたね


がまん強く
がんばり屋さんだったキミは

自力で 排便が
できるようになり

やがて おむつも 
ほかの保育園の子たちと
変わらない時期に
卒業した


いま キミの弟が
いっしょうけんめい
トイレ・トレーニングをしているけれど

出生時 何の問題もなかった彼でさえ
おむつハズレには 

かなりの時間と労力 忍耐力を要する
日々を思うたびに

キミが どれだけ
がんばったか あらためて
ハハは 感じるんだ


低位鎖肛
生まれつきのお尻の病気

そうしたハンデを 
わざわざ選んで

キミの勇気ある魂は 
この世に誕生した



「この家ならば 
  愛され 幸せになれる」

「自分の魂は 
  もっともっと成長できる」


キミの魂は そう思って
ハハや キミの父を
選んでくれたのだろうか


たくさん泣いたあと
ハハは 自分に
そう言い聞かせ

胸にかかえた想いを
ひとつひとつ
乗り越えてきた


だって 
キミも また

光輝く 魂のひとつ
だったんだから


そのころハハが
毎日 キミを
ギュッと抱きしめて

こんなことを
語りかけていたのを
覚えているだろうか


  ママは レナのことが 大好きだよ――
  生まれてきてくれて どうもありがとう

  パパとママを選んでくれて どうもありがとう

  神さまが いつも レナのことを見ていて
  守ってくれているよ

  レナは 困っているひとを 
  たくさん助けてあげられる 
  ひとになってね

  ひとのために 
  自分を役立てられるひとになってね

  レナの たましいさんが
  たくさん たくさん 成長しますように

  ママは レナが大好きだよー        



キミは
わかってるのか
わかってないのか

キョトンとして
聞いていたけれど


そう言って
キミを抱きしめると


ハハは
ふたりの魂が 

ほんとうに
喜んでいるのを

感じていたんだよ



ミツコ
MITSUKO



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リョウちゃんの ひとりごと(10/02/23)

Posted by ミツコ (MITSUKO) on 10.2014 2 comments 0 trackback

水のこころも 人のこころも


水は つかめません
水は すくうのです

指をぴったりつけて
そおっと 大切に――

水は つかめません
水は つつむのです

二つの手の中に
そおっと 大切に

水のこころ も
人のこころ も

        高田敏子(1914-1989)


Water Ways


You can't snatch water.
Water needs to be scooped
by fingers held together
in close accord, uplifting with care.

You can't snatch water.
Water needs to be enfolded
by two palms cupped together
in close accord, uplifting with care.

Water is that way, and so
is a person's heart.

      (Translated by Arthur Binard)

日本の名詩、英語でおどる
アーサー・ビナード
         

*******************************


『リョウちゃんの ひとりごと』




もうじき ほいくえんで

ひとつ うえの 

あひるぐみ さん という

おにいさんクラスに なれるのを 

こころまちにしている

リョウちゃんは


さっき のんだばかりの

とうにゅうで おなかが 

たぽたぽして いたけれど


まだ90センチに

みたいない せたけで

せかいを ながめながら 

おもった



じんせいで

なにが おきるかは

じゅうよう でない



それに どう 

たいしょ するかが

もんだいだ って





ママは ぼくを うんだとき

たいばんが でてこなくて 

ひどい かんせんしょうになり

このままだと

しんでしまうかも

しれないと いわれた



もともとが 

ナチュラル しこう だったので


できることは 

ぜんぶやった みたいだけど

だめ だったらしい




そして なんにちか たったあと

おいしゃさんから

もう まてない

きんきゅう しゅじゅつをして

しきゅうを ぜんぶ とらないと 

いのちに かかわると つげられた



そのばん しょうとうご

にゅういん ちゅうの

ベッドのうえで ママは

すこしだけ ないた



でも こう おもって 

ふんきし 

よみがえった






なにがあっても

アタシの たましいは 

ぜったい だいじょうぶ




じんせいで

なにが おきるかは

じゅうよう でない




それに どう 

たいしょ するか が

もんだいだ って




いま このしゅうかんにも

おなじ びょうとうで

おさない こ たちを かかえながら

しの やまいと たたかっている

おかあさんも いるかもしれない



そのひとの こころの いたみや

がんばりに くらべたら

なんの これしき




いま ここで

このしゅんかん


わたしは わたしにできる

さいだいげんのことを かんがえ

そく こうどうする



ただ それだけ 








つぎのあさ

ママの ようだいは よくなくて

しゅじゅつの じかんが はやまった



パパは しごとで

これないのは

さいしょから わかってたけど



たのみに していた 

ばあちゃんたちは 

すこし とおくに すんでたから


しゅじゅつ かいしに

まに あわなかったんだ




でもね  

こころある かんごふさんが

そっと ぼくを しんせいじ しつから

だっこして


ママのびょうしつに

つれてってくれたの




だから ぼくは ひとりだけ

エレベーターのむこうに きえる

ママを みおくることが

できたんだよ




それから

ぼくが すこし まえまで いた

ママの しきゅうは おいしゃさんのてで

きりとられ さきに てんごくへ

たび だった






ママは しきゅう という

そうぞうせいを つかさどり

いのちを うみだす

ぞうき ひとつぶん だけ

さきに てんごくへ おくったけど



でもね いまでも 

むこうと こっちで

ピコピコ つうしん してるんだって


 




ひとは みな 

じぶんの じんせいに

おきた できごとを

まいにち ホンヤク しながら 

いきている



それは きっと

うちゅうが よういしてくれた

げんざいりょうを ホンヤクし

じぶんのことばで 

ものがたりを かきつづり



いま ここに ある じぶんを

まいふん まいびょう

つくりあげて ひょうげんしてる

ってこと なのかもしれない




げんさくしゃの いとを 

どう くみとり 

かんじ


どのように ホンヤクし

じぶんなりの ものがたりを

かきつづるかは

じゆう なんだ




しあわせって べつに 

どこかへ いって

なるもん じゃない でしょ?



この しゅんかん しゅんかん
 
「かんじる」 こと



そして

その かんじかたは


みな ひとりひとりが もつ

たましいの きんせんが 

どのように ふるえるかに よって 

ちがう




でも

すべての こたえは そと じゃない

うちがわに あるから



ただ それを 

おもいだせば いいんだよ





MITSUKO




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天国のソウちゃん (2010/2/20)

Posted by ミツコ (MITSUKO) on 03.2014 10 comments 0 trackback

Every experience is
part of the pattern of your life.

You try to judge eternity
by the temporal happenings.

You see in matter
apparent confusion,

but you do not realize
that a divine thread runs
throughout all your lives.

  "A VOICE IN THE WILDERNESS" (p66)
   Further teachings from Silver Birch
   edited by A.W.Austen/The Spiritual Truth Press


  地上において 経験する 
  ひとつひとつの 出来事が 
  あなたの人生を 見事に 
  織り成しています

  あなたは 永遠なるものを 
  いっときの目先の出来事で 
  判断しようとしています

  物的な世界が あまりにも 
  混乱に 満ち満ちていることを 
  目の当たりにしますが
  
  人生の すべての局面においては 
  神性な 叡知の糸が 
  かけめぐっていることに 
  あなたは 気づいていないだけなのです

       【translated by ミツコ】
         
*******************************

『天国のソウちゃん』



帰ってきたミボウジンは、
その後再婚し、
二人の子をもつハハとなった。

ハハには、ほかに二人
天国に送ったベビちゃんがいた。



5,6年前の とある日

ハハは、あるサイキックさんに
リーディングをしてもらった。


最初に言われたのは、
ハハの 亡くなった前のダンナと 
Boy 男の子が見える、ということだった。


Brother …… 
兄弟はいましたか、
という質問に、

妹しかいない ハハは、

「??? あ…… います、います、
 そーいえば、実母が 
 むかし 流産したって言ってました!!!」

と、言った。



はて、Boy, boy, boy …… 
男の子と聞いて、

思い出したのだ。


「あ。ち、ち、ち、チガイます!! 
 そーいえば、わたしも 
 上の娘を妊娠する直前に、
 一度流産してました!!」


すると、そのサイキックさんは、

前のダンナが、
その男の子は いま自分といっしょにいる、
だいじょうぶだよ、心配ないよと言っていると 

ハハに 伝えてくださった。



*****



アメリカから帰国し、
日本で働き始め、
少しずつ心も落ち着き、
しばらくたったころだったろうか、

まだハハに
なったことのなかった
ミボウジンは、

なにか、次の学ぶべき
人生ステージ(段階)が来ている、
と深い部分で感じていた。


そして、背中を誰かに押されるように、
今までの自分からは考えられないような
新しい環境に飛び込んでいき、

再婚し、家族をもつことを選んだ。


10代、20代は、
長いこと摂食障害に陥って 
生理が止まってしまった時期もあったので、

子どもはできにくい
体質だろうと思われた。

しかし、子どもを授かりたいという
強い希望があり、

また、ちょうど運悪く
超初期の子宮ガン検診に
引っかかってしまったこともあり

ハハは、その後ずっと
総合病院の産婦人科に通った。


本格的な不妊治療までは
いかなかったものの

子宮卵管造影検査をしたり、
基礎体温グラフもずっとつけ、
病院の先生の指導のもと、
子づくりにはかなり努力をしていた
時期もあった。

それでも、
そー カンタンには
子どもは授からなかった。



が、あるとき、
やっと妊娠したことがわかり、
現夫も 初めての子どもだったので、
非常に喜んでいた。



しかし その約1ヵ月後、
心拍がすでに
確認されていたにもかかわらず、

検診で いきなり先生に
「心臓が止まっています」と告げられた。

「稽留流産」とのことだった。


もう名前も決めて
毎日お腹に手をあてて
愛情こめて語りかけていた。


「だいじょうぶ、だいじょうぶ、
 すぐにまた子どもはできるよ」

励ますつもりだったのか、
義母から言われた言葉に、

「ひと一人が死んで、
 なんで『だいじょうぶ』なんだろう……」

「昨日までは、あんなに喜んでくれてたのに、
 まだお腹のなかに、そのままいるのに――

 心臓が止まったからって
 『物体』みたいに扱わないで!!」


心の中で、ハハは そう叫んでいた。


魂的な考え方では、
いつの時点を地上人生の出発点と考えるのかと
いう問題について、

シルバーバーチは
「地上人生の出発点は、精子と卵子が
 結合して受精卵となった瞬間である」と述べている。


ハハにとっては、
たとえ、まだ産まれていなくても
ひとつの独立した「たましい」「命」だった。


亡くなった子どもは、
心臓が止まってから、
たぶん10日ぐらいお腹の中にいた。

自然に出血するのを待ち、
処置手術を受けたが、
そのあとも、ハハは、
カナシイくらいに、自分を忙しくして、
気丈にふるまっていた。


泣くのはあとでもいい、

今は やるべきことを
ひとつひとつ
こなしていくだけ……

そんなことを
いつも心の中で唱えていた。


しばらくして、
ハハは、また娘を授かり
今度は無事出産したが、

これまた
トラブルつづきで、

出産後、すぐ出てくるはずの
胎盤の1/3が、お腹の中に残ってしまい、
その後一ヶ月出てこなかった。

生まれたばかりの娘も
重大な健康問題があり

生後3週間目で手術をすることになり、
ハハは小児病棟に付き添うことになった。


娘の手術が無事終わった晩から、
ハハはひどい寒気におそわれるようになり、

娘の付き添いを実母にかわってもらい、
同じ総合病院の小児病棟とは反対側の
先日退院したばかりの産婦人科病棟に、
再入院した。

胎盤遺残による ひどい感染症が起こり、
熱は40度を越え、意識も朦朧としていた。


医師の判断のもと、
自然に胎盤が出てくるのを待っていたが、

このままでは敗血症になり命を落とす
危険もあるとの診断で、

出産から約一ヵ月たった 11月26日、
処置手術が行われることになった。



その日、
陣痛室と分娩室の間にあった、
処置室の手術台の上に横たわり、

ハハは思ったのだ。


ああ、

一年前の流産の
処置手術をした

同じ日の、同じ場所だと。


そして、少し前までは
命が繋がっていた 

そのカケラが 外に出された。



約4年後、
ハハは第二子の息子を出産する。

双角子宮という
先天的に子宮がハート型をしている
少々のリスクを抱えていたハハは、

そのときも出産後は、
第一子とほぼ同じ経過をたどり、

癒着胎盤がひどく、
こんどは1/3どころでない、全部残ってしまい
感染症に陥り、再び生命の危機に瀕し、

そして結局は、子宮全摘出の手術を受けた。



*****



ハハは、
このサイキックさんの
「前のダンナとBoy 男の子が見える」
という言葉を聞いて、

1年ほど、さかのぼった
ある日のことを想い出していた。


別のヒーラーさんのもとで
目を閉じていたときのことだ。


小さな男の子が、
ハハの膝のところに来て
コロコロじゃれついてくる。


いつのまにか、ハハは
誰もいない居間で
イスに座ったまま、

自然に前に手を伸ばし、
抱き上げる格好をしていた。


それは流産した男の子だと
すぐわかった。


颯太(そうた)と名前を決めていたので、
ソウちゃん、ソウちゃんと
声をかけてあげると、
コロコロ笑っている。

彼は、ハハと
とっても遊びたがっていた。


そのうち、ハハは涙が止まらなくなり、
男の子を腕に抱きながら、
ユラユラ揺らすような動きをしていた。





ちまたでは、

何か憑いたというと、

お祓いとか、「浄化」「浄霊」とか
いうようだが、

そして

ハハにはムズカシイことは、
わからないし、説明できないのだが、


でも、そうした魂も
もとは、みんな同じ人間だったわけで、

(なかには、動物とか 身体をもったことがない
 意識体など いろいろあるようだが)

自分が死んだとか気づかずに
あるいはなんらかの執着があって、
行くべきところに行けないで

生きてる人間の温かい部分を慕って
くっついちゃうヒトたちも
いるかもしれないと 思った。


だから、
ふだん、怖がりなハハだったが

ソウレイ(送霊)、
霊を送るみたいなことをしようと
思ったのだ。


そのとき 現れた
男の子・ソウちゃんも

よく言い聞かせて、
光に帰してあげようと思ったのだ。



彼も、本当は
生まれてきたかった
のかもしれなかった。


今思い返すと、
その「ソウちゃん」の想い、
念が、

娘の出産後
1カ月たっても出てこなかった
胎盤のかけらについていたのかもしれない。


ソウちゃんは、
娘が生まれた後も、

自分が処置手術で
外に出された
一年前と同じその日まで、

ハハのお腹の中に
いたかったのかもしれない。



そのヒーラーさんは、
流産した子どもについても

「流産のことも、
 自分であらかじめ決めてきたんだから……」

と言われたが、

ハハはそれを聞いて、
まるで自分が、
ソウちゃんになったように、

「ああ、そうだった!」と
はっと深い部分で 思い出していた。


そして、まだ自分の膝のあたりに
まとわりついて離れようとしなかった
男の子「ソウちゃん」の霊に言い聞かせた。


  もう光に帰らないとダメだよ
  ほら隣に 光のおねえさんがいるでしょ

  おねえさんの言うことを よーくきいて
  ちゃんと 光に帰るんだよ

  ママも もう少ししたら
  きっと そっちへ 行くから
  それまで いい子にしててね
  
  フレおじちゃんと いっしょに
  いい子にして 待っててね
  

そう一心に祈っていると、

自分でもなぜだかわからないくらいに、

ハハは、また涙がポロポロ出てきた。


ソウちゃんは、
最初はダダをこねていたが、

やがて光のおねえさんに諭されたのか、
光の方へむかって歩き出した。


おねえさんの手を握りながら、

何度も何度も、
うしろを振り返り、振り返り、
行く姿が見えた。


そして最後には、
楽しげに二人で話をしながら、
光の中へ消えていった。



*****



ソウちゃんは、
もし生まれていたら、

6歳になる娘より3カ月、
おにいちゃんだったということになる。

ハハは、それ以来、世間一般的な、
水子供養みたいなことはせず、

いつもいつも心の中で思い出してあげて、
心配とか悔やむんじゃなく、

愛を念を送ってあげる、
自分の心の中で育ててあげるようになった。


寝室のタンスの上には、
もうアッチがわへ行った組の、
写真が何枚か並べられている
コーナーがあって、

ハハは毎日手を合わせ、
「ありがとう、ありがとね……」と
お祈りしている。


前のダンナ、フレデリックの一周忌に、
日本からみんなでお墓参りに行ったときに、

ニューヨーク州のずっと上、
オールバニーのキャロット・バーンという
緑深い山の中のマーケットみたいな
お店で買ってきた

小さなテディ・ベアの
ぬいぐるみの膝のうえに、

ソウちゃんがまだゲンキに
心臓を動かせはじめたばかりのころの
超音波写真が飾ってある。


その後 もう一人
「ユウタ」という男の子も加わって
いまは仲良く二人並んでいる。



*****



そうだった。

そのサイキックさんに話す
だいぶ前に

光へ帰るように送ってあげた 
幼いソウちゃんが、

ちゃんと ハハの言うことを聞いてくれて

フレおじちゃんと いまはいっしょにいる、
と聞いて、

ハハは、嬉しくて、嬉しくて、
涙が止まらなかった。




たとえ目には見えなくても

ひとが自分の意志で
交わし結んだ絆の糸は
確実に 繋がっている。


しかしまた 絆とは
 
相手を がんじがらめに
するものではなく、

解き放ち、
ゆくべき人を見送ってあげ、

その愛を 大切に紡いでいくこともできる。


すべてのものは繋がり、
すべてのものは移り変わり、
大いなる源へと回帰し

そして いつかまた
めぐり逢うと――


ハハはそんなふうに思うのだった。


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この小さな温かき手を握りながら――自閉症、発達障害ってなに?

Posted by ミツコ (MITSUKO) on 04.2011 0 comments 0 trackback

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                 石垣りん

夜ふけ、ふと目をさました。

私の部屋の片隅で
大輪の菊たちが起きている

明日にはもう衰えを見える
この満開の美しさから出発しなければならない

遠い旅立ちを前にして
どうしても眠るわけには行かない花たちが
みんなで支度をしているのだ。

ひそかなそのにぎわいに。





Flowers
                   Ishigaki Rin


In the middle of the night, I awake.
There in the corner of my room,
the chrysanthemums stand alert.

Tomorrow, their big blossoms will show
the first signs of decline --- the beauty
of full bloom is their starting point ---
and with such a long journey ahead,
they have no time for sleep,
absorbed in making preparations.

Their stillness is alive.


       「日本の名詩、英語でおどる」
        アーサー・ビナード(みすず書房)


日本の名詩、英語でおどる

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価格:2,940円(税込、送料別)







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この小さな温かき手を握りながら――自閉症、発達障害ってなに?



握ろうと思えば 
キミの手はいつもそこにあった



意識せずにいつも握っていたから
今日はことさら意識して 
握ってみたくなったのだ



キミはいまゆっくりと立ち上がり
キミの人生を歩み出そうとしていたから



いつだって日常の道端で
ふんづけられた「当たり前の種」と
忘れかけた遠い記憶
なぜ わたしたちは この世に生れてきたのかを


キミはハハに
たくさんたくさん
想い出させてくれたから



わたしたち ひとりひとりが
天と地をつなぐ 光の柱となれと―― 



     *     *     *     *     *




「簡単に言えば 自閉症でしょう」と
医師が言い放った言葉を



そんなこと
簡単に言ってのけてくれるなと
半ば憤慨しながら
ハハは聞いたのだ 



つとめて感情をいれず
対応しようとしている医師の前で



いっそ己が感情のままに取り乱し
この場で泣き崩れてやったら
少しはラクになるだろうかと思ったのだ





キミは歩くのが遅かった
他の子はみな1歳前後に立ち上がり
歩き出すというのに
そのころキミはまだ おすわりさえも 
うまくできなかった



キミのねえちゃんだって うまれたときに 
それはそれはいろいろあったけれど 



ねえちゃんは生後11カ月でむんずと立ち上がり
1歳の誕生日には ばあちゃんたちの声援を受けながら
一升餅を背負い 転んでも転んでも立ち上がり
歩いたことを思うと キミの発達は 明らかに遅れていた



発達障害
だからそれが なんだと いうのか





キミを産んだときも 
ねえちゃんを産んだときも
ハハは出産直後に 出てくるはずの
胎盤が出てこなくて ひどい感染症になり
死にそうになった




容体はますます悪化し
そして子宮全摘出の緊急手術
その朝も病室から見える空と海は
どこまでも青く澄みわたっていた



キミのチチが仕事で来れないのは
最初からわかっていたけれど



頼みにしていた ばあちゃんたちも 
すこし遠くに住んでいたから
急に早まった 手術開始時間に間に合わなかった



でも心ある看護婦さんが
まだ白い産着につつまれたキミを
新生児室から抱っこして
ハハの病室につれてきてくれたの



だから キミひとりだけ
エレベーターの向こうに消える
ハハを見送ってくれたんだよ



そのキミの あたたかで 
穢れなき魂と瞳の 応援を受けて
ハハが どれだけ心強かったか
嬉しかったか 一生忘れないだろう


そして キミが 10日前まで 
はいっていた子宮は 
ハハの体から切り取られ
天国へと旅立っていった




4カ月検診 
おっぱいやミルクを飲んでも
体重が増えないキミ



キミの足は生まれたころから細かった
ばあちゃんが 「赤ちゃんなのに ほんとに スマートで 脚が長いね」
と カエルのシャツが トレードマークだったキミを 
あたたかなまなざしで よく褒めていたのを思い出す



10カ月検診
まだお座りもできなく
先生が抱き上げても 
他の赤ちゃんのむちむちした脚とは違う
キミのか細い脚は宙に縮こまったまま



いつもは 楽観的な先生も
「おかあさん……これは 
 ちょっと問題があるかもしれません……」と
顔を曇らせて 大きな病院を紹介された



そして 小児神経科という 
今まで聞いたこともなかった
大きな病院の科に通うようになる



そこで1歳の誕生日を過ぎたころに
たくさんの血液検査やMRIの検査も受けたね



赤ちゃんでも こんな検査を受けることは可能なんだと
地下にある 冷やかなコンクリートに囲まれた
奥まった部屋につづく長い廊下で 
キミとふたり 名を呼ばれるのを待った



眠り薬を飲まされても一向に寝らず グズるキミを
ずっとあやし続けながら 
ハハは不思議と落ち着いていた




当初 疑われた
プラダー・ウィリー症候群という遺伝子疾患や
その他の 先天性な筋疾患や脳疾患などは 
見つからなかったが



生まれつき 筋肉の発達に問題がある
知能の面でも遅れがあるかもしれないと言われ 
今はもうこれ以上 検査もできないからと
経過観察の身となる



必要だったとはいえ
別室で ギャーギャー泣き叫び 
トラウマになるぐらい か細い手足から
血を採られるキミに 
かわいそうなことをしたと
ハハは心の中で詫びた



1歳9カ月
キミは テーブルの上に 上半身をあずけ
か細い脚の膝を 力いっぱい 
まっすぐに伸ばして 立ち上がった



キミが自らの二本の足で立ち上がり 
歩きだしてから もう2年
もうすぐ 保育園の年少組のおにいさんになる



もうすぐ4歳になるのに
知能面では 2歳前半だと
医師は告げた



発達障害
だからそれが なんだと いうのか




医師の言葉によれば
多動はないものの
こだわりが強く 人とかかわることが
ひどく苦手だというキミが



「ママ だぁいしゅき」といいながら
満面に笑みを浮かべ 
顔をこれでもかと すりよせてくるとき
ハハは 深い至福感につつまれる



キミはキミのままでいい
いまゆっくりと歩きだしていく



キミと空を見上げるとき
キミの大好きな飛行機が
いつも白い雲をたなびかせ 飛んでいる



それはメッセージなのだ



すべては「いまここ」に
すでに在るから




ハハは この世に起きるすべてのことを
受け容れようと思うんだ



事実は事実として 
ただ淡々と静かに 受け容れる


そして 奇蹟を起こす




キミのあたたかな手を握りながら
空を見上げ



きょうハハは 
そんなことを思っていたんだよ





ミツコ 
MITSUKO



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自分自身の内側に静寂さを見いだせ

Posted by ミツコ (MITSUKO) on 14.2010 0 comments 0 trackback

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あなた方が 今 
こうして 生きているのは、
あなた方を 形づくっている 
「いのち」の おかげです。

あなた方の 身体は、この宇宙の星たちと
同じ もので できています。

あなた方 ひとりひとりの いのちは
大いなる 存在、大いなる いのちの 
みなもとから 流れ出た
美しく 輝く さざなみの ひとつひとつ なのです。


You owe your present lives to the life
that has given you form.
Your bodies are fashioned of the same stuff
as the stars of the cosmos.
The life of each one of you is a shining wavelet
flowing forth from the source of the great being, the great life.


「宇宙からの声」Cosmic Message
葉 祥明


宇宙からの声





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自分自身の内側に静寂さを見いだせ




たとえ
なにが おきようとも



じぶん じしんの
うちがわに せいじゃくさを
みいだせ



めのまえに
くりひろげられる こうけいが
うけいれがたい ものであっても



ゆめと きぼうを
たかく かかげよ




ひとの ことばに 
ほんろう されるのでは なく



じじつは じじつ として
ただ たんたんと 
しずかに うけいれ ながらも



おのれの じくに
とどまれ



じぶんは こう ありたい

こうした みらいを 
「わたし」が 
そうぞう していくのだと



つねに 
こころざし たかく
まえに すすみゆく 



しんの ゆうきある 
もので あれ





MITSUKO


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